こんにちは。株式会社ANスタッフの小泉です。
本日はSDGs17の目標の4番目“質の高い教育をみんなに″ についてご紹介していきます。
引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/quality_education_sdgs/4733/
この目的はすべての人々へ質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進することを目指しています。
質の高い教育は、持続可能な生活能力を高め、心と身体の両面からくる貧困の連鎖を断ち切ることができます。
また、不平等の是正やジェンダーの平等などの達成にも貢献します。
つまり、教育はSDGsの目標達成において必要不可欠な要素だといえるでしょう。
日本では小学校・中学校の9年間が義務教育であり、すべての子供たちが教育を受ける権利を持っていますし、ほとんどの子供達が適切な教育を受けているといえます。
では世界に目を向けてみたらどうでしょうか。
この記事が世界の教育に関する実情について知る機会になればと思います。
◇学校に通いたくても通えない現実
2016年から始まったSDGs。世界の現状はどのように変化しているのでしょうか。
世界では、小・中・高校レベルの教育年齢にある6〜17歳までの子ども・若者のおよそ6人にひとりが学校に通えておらず、のべ約2億5,000万人にも上ります。(2019年7月時点)
その子どもたちの約半分は、紛争や戦争、災害の影響を受けている場所で暮らしています。
引用:https://www.worldvision.jp/children/education_26.html
この実情にある理由はとても深刻なもので、教育を受けられていない子供達の親が一因に挙げられています。
貧困や飢餓という「生きる」ことに必死な状況が、この現実を加速させており、
「学校に通わせたところで意味がない」と考える親たちがほとんどなのだそうです。
未来を担う子供たちのために教育環境を整えるという理解が広がらず、教育の普及を妨げていることが原因となっています。
これは子供たちが大人になってからの人生に大きな影響を与えます。
まず学校に通えず、文字の読み書きや計算などの教育を受けられないと文字に対する識字能力へ影響を及ぼします。
文字の読み書きができなければ、読書や筆記もできません。
その状態では仕事に就くこともままならず、収入の不安定にもつながります。
結果として、貧困が子どもたちの世代へと受け継がれる、負のスパイラルに陥ることになってしまうのです。
◇日本における教育の実情
日本の子どもたちは十分な教育が受けられていると思っていませんか。
実は日本でも、義務教育なのに経済的な理由などで学校に通えない子どもたちが存在します。
近年は、経済格差と学力格差の関係性が注目されるようになりました。
文部科学省によると、家庭が自己負担する学習費のうち、60%以上が学校外活動費であることが分かっています。
つまり、経済的余裕のない家庭では、部活動や習い事などのさまざまな学習機会が奪われています。
◇解決策はまず環境を整えること
世界的に行われている解決策の一つに女子トイレを設置することがあります。
貧困層が多い国では、女性だからという理由で教育を受けられないという慣習が根付いています。
そんな中で、トイレがないことも女性が学校に通えない理由の一つに挙げられ、学校に女子トイレを設置する取り組みも行われています。
これは衛生面を整えることだけではありません。
生活のための水汲み時間を短縮したり綺麗な水により感染症などの病気が起こりにくくなり看病の時間が減ったりなどこれまでの時間をより勉強に使うことができます。
引用:https://www.worldvision.jp/children/education_26.html
◇現実と解決策を知る事
サハラ以南のアフリカ地域では、
5人に1人が小学校に通えません。
本日も日本ユニセフ協会(unicef)のホームページに書かれているメッセージをご紹介します。
教育は私たちの未来をつくります。
小学校に通えている子供たちも決して豊かだからではなく、学校がある街まで4時間かけて通学している子もいるそうです。
そこまでして学校に通う理由は「夢を叶えたいから」
私たちは当たり前に学校に行き、当たり前に授業を受けてきました。
ただ、世界にはその当たり前を手に入れるのに多くの時間や労力がかかる国や地域があります。
この現実を知り、何か行動のきっかけとなれば幸いです。
ではまた次のブログで。
参照:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/4-education/
https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/quality_education_sdgs/4733/