こんにちは。
株式会社ANスタッフの小泉です。
前回からSDGsが掲げる17の目標について、ご紹介を始めました。
今回は17の目標のうち②“飢餓をゼロに“について書いていきます。
豊かな日本において、飢餓を経験することはほとんどないと思います。
しかし、世界に目を向けてみると多くの発展途上国において十分な食事や栄養が取れず多くの方が亡くなっているのが現状です。
実は日本も無縁のことではありません。
そういった現状とどういった取り組みが行われているのか、知っていただくことで皆さんとともに考えるきっかけとなれば幸いです。
◇SDGs目標2「飢餓をゼロに」
「飢餓をゼロに」という目標は、SDGsの中で2つ目に掲げられている目標です。
引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/zero_hunger_sdgs/#
SDGsの前身であるミレニアム開発目標(MDGs)※https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html
においても、「極度の貧困と飢餓の撲滅」という目標が1つ目に掲げられていました。
それだけ飢餓は重要な問題であると考えられています。
「2030年までに、飢餓とあらゆる栄養不良に終止符を打ち、持続可能な食料生産を達成すること」
この目標を掲げ、飢餓だけでなく栄養不良の解消や農業の生産性向上、災害への対応など、幅広い達成目標が掲げられています。
◇今なお多くの方が生活に困窮している
国連児童基金(UNICEF)によると、世界の11.9%(※2021年時点)の人々がその日食べるものがなく、翌日以降も食べ物を得られるかわからないという深刻な食料不安に直面しています。
引用:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/zero_hunger_sdgs/#
特にアフリカや南アジアの地域では栄養不良が深刻な問題となっており、5歳未満の子どもの3人に1人が慢性的な栄養不良に苦しんでいます。
社会的に生活が保障されている日本も例外ではありません。
公的な機関の調査によると、経済的な理由で家族が必要とする食料が買えなかった経験がある世帯の割合は合計で13.6%になるそうです。
世界的に社会情勢が安定しているイメージのある日本でさえも、生活に苦しんでいる人々がいるのが現状です。
◇この現状を打破するには
WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は、飢餓をゼロにするための方法として、次の5つを挙げています。
- 最も貧しい人を最優先に
- 農家と市場をつなぐ流通網を整備
- 食料廃棄・ロスの削減
- 持続可能で多様な作物の推進
- 人生最初の1,000日間の栄養改善
解決するために、農業や食料を多く供給する取り組みを考えがちです。
しかしそれだけでなく、流通などのインフラや食品ロスなどの観点など幅広い対策が考えられています。
日本においても、大手日本食品メーカーである「味の素」を始めとする多くの企業が世界の飢餓に苦しむ子どもたちに向け食糧支援を行なったり、
国内でもワークショップを開催して現状を知ってもらう活動を行なっています。
◇現状を受け止めよう
世界を生徒40人の教室と考えると、
その日食べるものがない、明日以降も
食べ物をえられるか
分からない状態の人が4人もいます。
日本ユニセフ協会(unicef)のホームページに書かれているメッセージ。
豊かな日本に暮らしているからこそ、食のありがたさをどこか忘れがちです。
だからこそ現状を知り、私たちにできる事を考え実践していくことでより豊かな世界の実現がなされると思います。
では、また次のブログで。