【SDGsトークイベント】前田薬品工業のアロマブランドからつながる富山のエシカル

こんにちは、株式会社ANスタッフの西野です。

 

株式会社ANは、前田薬品工業株式会社とトークイベントを開催しました。

今回コラボした前田薬品工業は、SDGsエシカルといった地球環境や人との繋がりを大切にしています。

前田薬品工業は医薬品会社ですが、Taroma(タロマ)というアロマのブランドを出しています。

 

◆3歳の娘がSDGsを身近に感じる時代

 

今回トークイベントにいらっしゃった前田薬品工業の大久保役員には、3歳の娘さんがいらっしゃいます。

3歳の娘さんは家でカタコトで'えすでぃじーず'と言っているとのことです。

小さい子供にまでもSDGsが認識される時代になってきて驚きですね。

 

SDGsは、人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標のこと。

それが「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。

 

SDGsがビジネスとしてだけでなく、日常的にもスタンダードとなってきています。

 

そのような変化の中、前田薬品工業はSDGsに則したアロマのブランド『Taroma』を開発しました。

 

 

アロマは香りを楽しむといったイメージが強い商品ですが、アロマとSDGsがどういう関係にあるのか不思議ですね。

 

今回は、アロマとSDGsの関係性や前田薬品工業がどういう想いでアロマを作ってきたのかお話ししていきます。

 

◆ アロマブランド『Taroma』開発のきっかけ

 

前田薬品工業が提供しているアロマの開発のきっかけとなったのは、現社長である前田大介様がアロマの効果を実体験したときにあります。

 

前田様は会社がドン底にあった時に、過労やストレスなどが原因で身体が重くなり、起き上がるのも苦労するような期間がありました。その時に友人に紹介してもらったサロンでアロマを使った施術を受けたりハーブティーを飲んだりしたところ、身体や気分がスッキリして、身体を起こしアクションを起こせるまでの状態になったそうです。

 

海外で使用されているアロマは、調剤薬局においてあります。アロマは、香りを嗅ぐだけでなく、紅茶に入れて飲むこともあります。

 

人の身体やメンタルに対する力があるアロマを製薬会社が取り扱う必要があるのではと思い、開発するきっかけとなりました。

 

一般的に、日本に入ってきているアロマは海外のもの。

しかし、前田薬品工業のアロマは“薬の都”と呼ばれる富山から始まりました。

 

◆海外では医療用としてアロマが当たり前

 

海外のアロマはメディカルアロマとして使われています。

メディカルアロマとは、薬品の投与や手術という医療手段のみに頼らず、穏やかに人間の治癒力を引き出すメディカルアロマテラピーです。

 

海外のアロマは、医療用として調剤薬局に陳列されているものもあります。海外では医療費が高くどうしても払えないところのことで、自分の身体は自分で守らなければいけません。

予防としてアロマを使用しているところもあるといいます。

 

◆TaromaとSDGsのつながり

 

『Taroma』を発足し素材となるものを探していたところ、農業や林業において、不要になった廃棄物などをお金を支払って処分している現場を見ることがありました。

 

例えば、お金を出して捨てられるラベンダー祭りのラベンダー。

林業において、木の成長に合わせてその都度適正な本数を保つように調整してするために捨てられるヒノキの木。

鳥獣被害防止のためにとげがある柚子の木を植えた際に、実り熟した使うことのない柚子。

チューリップ花が咲いたら切られてしまう球根。

 

このような花や木などがもったいないなと思い、前田薬品工業が本来捨てられるものを買い取り、活用しようという流れになりました。。

 

例えば買い取ったチューリップの球根は、精油を化粧品などに使用しているようです。

 

この不要物を活用する動きは、最近流行しているアップサイクルというものです。

アップサイクルとは、本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」と呼ばれるものです。

 

前田薬品工業は売上の一部を購入元の企業に支払っており、素材を無駄にしないだけでなく、地元の企業の売上にも貢献しています。

 

前田薬品工業は地元・富山と人とのつながりを大切にしており、アロマも地域とのつながりから生まれたものともいえます。

 

◆前田薬品工業のこだわり

 

前田薬品工業はアップサイクルの原材料以外も、様々なこだわりを持ってアロマを作っています。

 

例えば、使用する水は素材からのうまみが取り出しやすい富山の湧き水を選んでおり、非常に硬度の低い軟水を使うことでより使い勝手の良いアロマを作ることができるのだとか。

 

他にも使用するラベンダーは機械ではなく手作業で摘み取ることで、青臭さが出る茎を避けながら良い香りのする花弁のみを収穫しています。

 

また、ラベンダーは収穫期間を6月から7月末という短期間で収めることで、収穫にかかるコストを抑えて安く提供できます。

 

◆ラベンダーのアロマのメリット

 

アロマには、香りがいいという点以外にもいい点が沢山あります。アロマには、リラックス効果があると言われています。

神経細胞に働きかけ、美肌効果につながる働きやアトピーの人にとっていい効果をもたらすのだとか。

さらに疲労軽減や制菌効果など色々効果があるようです。

色んなことに効果があるアロマは、薬局で発売されてもおかしくないですね。

 

◆前田医薬品業界がアロマに注力し続ける理由

 

薬や製薬会社を利用するのは、ケガや病気になってから、健康なときは不要という人がほとんどではないでしょうか?

大久保役員も「新入社員が初任給で買うものに医薬品は含まれていない」とおっしゃるように、医薬品を普段から取り入れている人は多くないと言えます。

 

しかし、前田薬品工業は医薬品や製薬会社は「不健康になってから必要とされる」という枠から抜け出し、「そもそも不健康にならないようにサポートする」立場になることが大切なのではないかと考えています。

 

そこで、気軽に日常的に取り入れてもらいやすいアロマに注力するようになりました。

 

Taromaのアロマは、香りだけでなく健康をサポートできるものを提供しています。



◆人を大事にしている

 

 

前田薬品工業は地元の人たちはもちろん、自社の社員の皆さんのことも大切にされており、人を大事にする姿勢は会社の働き方にも表れています。

 

働き方が多様化している現在、ライフワークバランスを大切にしたいという考え方が広まってきました。仕事とプライベートのバランスを大事にし、仕事以外の時間を有効活用しようという働き方が注目されています。

 

ここでいうプライベートは遊びを指すと考える人がほとんどではないでしょうか?

 

しかし、前田薬品工業は、遊びの制限はないけど、もっと働きたいという人の働き方はどうなのかという声を聞くことがありました。

 

会社で働いている時間が全てではない。

自分のやりたいことを会社の時間以外でもできるようにしており、業務をこなすだけでなく働きがいを持ってほしいという理由で、現在では社内副業みたいなことができるようにしています。

 

社員のことも地域のことも考えた働き方をしているんですね。

 

SDGsは目標ではなく通過点

 

前田薬品工業は、ハーブを使ったレストランやTaromaを使ったサウナなどの事業を展開しています。

SDGsはこの先地域活性化や地球環境などのためにやっていく目標ではなく手段だと捉えています。

 

今後前田薬品工業は、

「2030年に向けた成長戦略のなかで、売上目標はもちろんであるが、

社員一人ひとりが主役となり、ワクワクして将来の成長を感じられる、世界でも戦っていけるような企業にしていくこと。

働き方や女性の管理職の割合など多様性を含めて活躍する企業にすること。」

を目指しています。

 

同じ女性として今後女性が活躍していく将来に関心があるため、前田薬品工業のビジョンにワクワクしました。

 

◆さいごに

 

今回は、前田薬品工業さんとトークイベントを行いました。製薬会社が扱うアロマについて学ぶことがたくさんあり、前田薬品工業は地域とのつながりを大切にされていていることもわかりました。

SDGsというワードがなかった時代から、人や地元、環境のためを想った活動を当たり前のように昔からやっているところが素晴らしいなと思いました。

私たち株式会社ANも理念である「人×人」「地球×人」を大切にしているので、地球環境の保護だけでなく人とのつながりも大事にしていきます。

 

それでは、また。

 

タロマ

https://www.taroma.jp

 

引用元

アロマ研究

https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/info/vol15.php

 

メディカルアロマ

https://www.sayuaroma.com/med-aroma

 

ワークライフバランス

https://workstyle.ricoh.co.jp/article/work-life-balance.html

 

株式会社AN

https://an-k.co.jp/home/)