【SDGsに貢献】くら寿司の魚乱獲対する取り組みや出張授業

こんにちは、株式会社ANスタッフの西野です。

 

先日友達につれられて、お寿司を食べにいくことになりました。久しぶりの寿司でしたので少し多く食べてしまいました。

 

寿司の大手チェーン店といえば、くら寿司などがありますね。

 

大手チェーンのくら寿司は現在SDGsに取り組んでいます。

くら寿司の取り組みは、海への環境問題や乱獲などの課題に対して行われています。

◆現在の海の状況はどうなの?

 

現在、世界では水産資源の乱獲が問題となっています。

国連食糧農業機関(FAO)の発表では、世界の水産資源の3分の1が獲りすぎの状態なのだそうです。

 

漁獲枠に余裕があるのはわずか10%未満。持続可能な水産資源に頼る世界の数千万人の生活を脅かしていると言われています。

日本だけだと2019年の時点で世界の平均を上回る50%が獲りすぎの状態にあります。

 

しかし、日常で過ごしていると魚が減っていっていることに気づきにくいかもしれません。養殖業に力を入れ始めたことや、輸入品に頼っていることなどが原因であるそうです。

 

くら寿司が取り組むSDGs

 

くら寿司は、この限られた水産資源を守るために2019年6月から「天然魚 魚育プロジェクト」をスタートしました。

大手回転寿司チェーンでは初めての取り組みです。

漁業の際に未成魚という魚の子供が一緒にかかることがあります。魚の子供は無料同然で市場で売買されるか、海に戻してもその多くが他の魚や鳥に食べられてしまうのだとか。

くら寿司はこの未成魚を寿司ネタにできるサイズまで育て、最終的には商品価値の高い成魚として出荷しています。

魚を養殖していくのにも、当たり前ですが餌が必要となります。

現在、養殖魚の餌の高騰による魚価の変動、また水産資源の管理や海洋環境の保護が注目されるためくら寿司は、国産天然魚の食べられない部位を活用する「さかな100%プロジェクト」をスタートしました。取り組みとして魚の約40%にあたる骨やアラといった食べられない部位を魚粉にし養殖魚餌にしています。

海の資源を余すところなくお客様に提供したいという思いから生まれました。この取り組みで業界初の「循環フィッシュ」が生まれました。

 

「循環フィッシュ」が増え、餌を完全に賄えるようになるといいですね。

 

◆子供達にも伝えるくら寿司

 

9月2日にくら寿司は、“低利用魚”をテーマとした出張授業を小学生に向けて開催しています。

 

未来を担う子どもたちと一緒に世の中の様々な課題解決に向け、ともに考え成長したいという思いから開催されています。

 

SDGs学習に特化した出張授業は、大手回転寿司チェーンでは初めての試みで、今海で起こっていること、食の現場で起こっていることを映像や模型を利用して学びます。

 

お寿司屋さん体験ゲームをして何のネタにどのくらい注文が入るかを予想して「作る側」「食べる側」を体験。食べられた寿司皿の枚数を競ったそうです。

ゲーム終了後は、食べられずに余ってしまった寿司(サンプル)を使って「食品ロス」について考えます。

 

自分達の食に関するものなので子供達も考えさせられる内容ですね。

 

◆さいごに

 

海の幸の乱獲などの問題がある状況で、くら寿司が初めて業界初の取り組みをしています。

 

SDGsに率先して取り組む姿が素敵です。

 

養殖が進み私自身も乱獲問題が解消されていっているという思い込みがありましたが、実は魚が減っていっていることを記事を読んで知りました。

記事や会社がどのような取り組みを行なっているか知ることによって自分の知らなかった今の環境を深く知る機会になります。

今後も知ることによって私自身も現状の問題についてわかることがあり、個人としても出来ることがあるので調べていこうと思います。

 

それでは、また。

 

参考サイト

https://www.kurasushi.co.jp/mirai/sdgs.html

https://www.ssnp.co.jp/foodservice/486646/

 

株式会社AN

https://an-k.co.jp/home/)