SDGsとプラスチックごみの関係性。身近に取り組める事は何か。

こんにちは。株式会社ANスタッフの小泉です。

先日テレビを見ていた際に、驚いたニュースがありました。

それは、不織布マスクのごみが2020年現在で、世界の年間生産量の3%に及ぶ約16億枚が海に流出したというニュースです。

新型コロナウィルスの蔓延の影響により、マスクは日常に欠かせないものとして浸透してきました。

どこか紙のような見た目から、可燃ごみだと思っている方も多いと思います。

しかし実はプラスチックでできているのです。

ほかにも、コロナ渦でのテイクアウトの普及による影響で、容器や包装で使われるプラスチックが2019年に比べ、約10.5%増えたとのデータもあります。

そこで今回は、このプラスチックごみが地球に与えている影響をSDGsの関係性と絡めてご紹介していきます。

◇プラスチックによる地球への悪影響

プラスチックは加工が容易かつ、原料が安価に手に入ることから、私たちの暮らしの中に欠かせないものとなっています。

1950年以降に生産したプラスチックは約83億トンに上り、そのうち63億トン(76%)が廃棄され、そのほとんどは焼却や不法投棄されています。

出典:https://www.env.go.jp/press/files/jp/115100.pdf

この不法投棄による環境問題が、今プラスチック問題の中で最も注目されている「海洋汚染」につながります。

「海洋汚染」は主に海洋プラスチックと呼ばれる、海に捨てられたごみが海洋環境に様々な影響を及ぼすことで引き起こされます。

引用:https://www.egmkt.co.jp/column/consumer/20210730_EG_129.html

代表的な問題として、レジ袋などをエサと間違えて、海の生き物が飲み込むケースが挙げられ、主にウミガメを中心に多くの被害が出ています。

特に、「マイクロプラスチック」と呼ばれる細かく砕けたプラスチックごみは、小魚でも誤飲しやすく、食物連鎖により最後は人がマイクロプラスチックを食べた魚を食べ、体内に蓄積されていくのです。

これによる被害は、人体だけでなく、観光や漁業といった部分にも悪影響を及ぼしています。

引用:https://www.apiste.co.jp/column/detail/id=4597

◇プラスチックにかかわるSDGs目標

これらに深く関係するSDGs目標が下記の3つです。

①【目標3】「すべての人に健康と福祉を」

年齢に関係なく、すべての人たちが健康的な生活ができるようにして、福祉を推進していくこと。

②【目標12】「つくる責任、つかう責任」

生産と消費活動が今後も続けられるようにバランスを整えて、良いサイクルを確保し、地球に負担の少ない生活を目指すこと。

③【目標14】「海の豊かさをまもろう」

海と海産物などの資源を今後も守りながら、生活に必要な範囲で利用し続けること。

◇プラスチック削減のためにできることとは

では、私たちにできることは何でしょうか。

今回は、プラスチックごみ削減のために、私たちができる取組みについてご紹介します。

◯エコバック・マイボトル・マイストローを持参する。

最近、エコバックを持参する人が増えている印象があります。

それに合わせて、マイボトルやマイストローを活用することで、ペットボトルなどの身近なプラスチックごみの削減につながります。

近年では、世界最大のコーヒーチェーン店として有名な(株)スターバックスでは、2021年3月からシリコンでできたマイストローの販売を開始しました。

他にも、紙ストローへの切り替えやタンブラー・マグカップの販売もしており、プラスチックごみを減らすための取り組みを積極的におこなっています。

◯詰め替えできる製品を選ぶ

日常で使う洗剤やシャンプー、調味料などを詰め替えできるものに変えることです。

これにより、ボトルなどの容器に入っている通常の製品と比べて、詰め替えタイプはプラスチックごみの削減だけでなく購入コストも抑える事ができます。

世界的に見てもプラスチックごみ問題は、年々顕著になってきています。

これらを解決していくためには、国や企業の取り組みも大切ですが、日常の中でできる取り組みも重要となってくると思います。

一人一人の心がけを変えていくことが、この問題の解決に繋がると思うので、皆さんも日常生活で意識してみてはどうでしょうか。

では、また次のブログで。

参考サイト:https://www.egmkt.co.jp/column/consumer/20210730_EG_129.html