こんにちは、株式会社ANスタッフの西野です。
今回、BIKAS COFFEEさんとトークイベントを開催しました。
お越しいただいたのは、代表社員の菅さん。
今回は、菅さんから立ち上げ時期からネパールの豆を選んだきっかけ、BIKAS COFFEEのビジョンまでお話を聞くことが出来ました。
BIKAS COFFEEといえば、「理念でコーヒーを売るコーヒーショップ」。
BIKAS COFFEEには、理念に共感した人達がお客さんとしてきています。
誰もが手に取りやすいコーヒーというプロダクトを通してすべてのヒトが社会に貢献できるアクションを生み出すことを目的としています。
この理念に行き着いた道とはどういうところから来たのでしょうか。
◆大学生から社会貢献活動
⚪︎ボランティアの学生団体を立ち上げる。
BIKAS COFFEEを立ち上げられた菅さんですが、もともと沢山の社会活動をしてきたというイメージがありますね。
菅さんが、社会活動をするようになったのは大学1年生の頃からだったそうです。
高校を卒業して大学に入ってからは、
「高校の時の部活のような熱いものを見つけたかった」
と思っていたそうです。
その当時に『僕たちは世界を変えることが出来ない』という医大生がカンボジアに学校を建てる映画を見て、「面白そう!途上国に学校を建てたい」と思ったところからスタート。
どこに建てられそうか発展途上国を探していたところネパールという国に出会うことになりました。
引用元:https://www.travel.co.jp/guide/matome/442/
そこから社会人になるまでネパールで学校を建てることの活動を続けていたそうです。
⚪︎もう一度あの体験を!
社会人になってからも、また大学生の頃の熱い体験をしたいという思いから会社を辞め、女性支援教育支援、農園支援など自分でNPO団体を立ち上げて活動を再開したそうです。
すごい行動力ですよね!
ネパールでの活動は、寄付集めで成り立っていました。
ですが、非営利だけでなく営利でネパールをベースに自分たちの生活をつくれるようなものをつくれるようにしたい。
そのような事業を立ち上げたいと思っていたところBIKAS COFFEEに出会ったそうです。
◆コーヒーから繋がる想い
⚪︎BIKAS COFFEEの豆の生産地ハルパン村
ネパールにあるハルパン村というところでは、自給自足の生活をすることが当たり前なのだそうです。
ネパールの人々は、山岳地帯で生活をしています。
山岳地帯の土壌では育てられるものが限られていて、お米を育てることができないため、自分たちで野菜や果物を育てて売る生活をしています。
さらに家畜を自分たちで飼い、牛の糞や尿などを肥料としてその場にあるもので循環させています。
引用元:https://eleminist.com/article/551
まさに樹木を植え、森を管理しながら農業や家畜を行うことが特徴であるアグロフォレストリーです。家畜や植物と人と共存しています。
⚪︎コーヒーがハルパン村では欠かせないものに
ハルパン村の人々は、自分たちの生活圏の中にコーヒーの木を植えています。
生活とコーヒーが結びついて、無理ない範囲でコーヒーを育てられているそうです。
今では、ハルパン村の人達にとって生活に欠かせないコーヒーは、元はヨーロッパの人から伝えられたものなのだとか。
生活していくために欠かせないコーヒーを多くの人に買ってもらうことが出来れば社会貢献に繋がりますね。
⚪︎ネパールの人が好き
ずっとネパールで活動されている菅さんは、もともとはネパールという国がとても好き!というわけではなかったそうです。
学生の時に学校を建てるということで訪れたネパールで出会ったゴクールさんという方が、18歳で何者でもなかった学生の菅さんにビカスというネパールネームを付けてくれたそうです。
ゴクールさんと一緒にネパールに関わる人と面白いことやつながりを強くしていきたい。そういう思いからネパールへ貢献したいなという気持ちが高くなっていきました。
◆人や価値観で繋がるコーヒー
⚪︎BIKAS COFFEEの立ち上げ時期
ネパールをベースにしたコーヒー事業でどういうコンセプトにしていくか悩んでいた立ち上げ当時に、新卒1年目でPR会社に入った時に出会った上司が一緒にBIKAS COFFEEのコンセプトを一緒に考えてくださったようです。
長年広告業界で働かれていた上司から言われていた言葉は、
・そのコーヒーを届けるにあたってなぜあなたがやるのか。
・BIKAS COFFEEが何を届けるのか。
・コーヒーを通して何を社会に伝えていきたいのか。
理念でコミュニケーションを取った方がいいよと言われていたそうです。
それを言われたからこそ今のビカスがあるのだとか。
今のBIKAS COFFEEには、BIKAS COFFEEを通じて実現したいことや価値観に共感してくれる人達が多いのだそうです。
⚪︎味ではなくBIKAS COFFEEの本質を大事にしたビジネス
ネパールで採れたコーヒー豆は、大量生産できないうえに空輸での配送のためコストがかなりかかってしまい、値段が高くなってしまいます。
だからといってコーヒーの味の改良をするために土壌を変えたり、栽培方法を変えたりしてしまえば本質からズレてしまいます。
本質からずれずにビジネスを行うためには、理念を乗せて届けることが大切なのです。
⚪︎BIKAS COFFEEでやりたいこと
BIKAS COFFEEさんの考えとして、環境や人のどちらの視点でも広げていきたいと考えられています。
BIKAS COFFEEの「ビカス」は、発展やデベロップという意味があります。
人の行動のなかから、その人のテンションのあがるような発展を、人の内側から広げていきたいという思いがあります。
例えば、コーヒーの苗をネパールに植えて農家と消費者の双方向のコミュニケーションを作ることで、お互いが新しい発見をし、何かの発展に繋がるかもしれません。
人が持ってるそもそもの価値をどう広げて高められるか。コーヒーを作って届ける、消費者が飲む、その過程で関わる人たちが自分の人生をどのように発展できるか考えていらっしゃいます。
◆これからのBIKAS COFFEE
⚪︎コーヒー産業が長く続けられる環境を作る
ハルパン村がロールモデルになって、まずはネパールの様々な地域にアグロフォレストリーコーヒーの栽培方法を展開していく。
その結果、やり方として成立していくのであれば、コーヒーベルトというある程度コーヒーが育つ環境が必要なので、その環境下においてタイとかインドネシアとか世界にそのモデルが広がっていけば、無理のないコーヒーの栽培の実現を目指しています。
※コーヒーベルト・・・コーヒーノキを栽培している地域が集中している地球上の緯度の範囲のこと
⚪︎コーヒーの木を植える文化を作る
この活動を通してコーヒーの木を植えるという価値観が集まって一つのハルパン村を世界に広げ世界中に植える場所も植える人も広げられたらいいなと思っています。
⚪︎BIKAS COFFEEのビジョン
新しいGLOBALACTIONを開発して、すべての人が社会に貢献できる経済社会を作っていく。
BIKAS COFFEEに関わる人たちが、みんな自分の好きなことを表現しながら社会貢献できるような、未来を作りたいと考えられています。
◆人や思いで出来たBIKAS COFFEE
今回、BIKAS COFFEEさんとトークイベントを開催して人との繋がりがあったからこそ今のBIKAS COFFEEがあるんだなと感じました。
もちろん、菅さんの行動がなかったから実現することはなかったのですが、現地の場でのゴクールさんとの出会い。社会人になってからあった上司との出会い。
人との繋がりってとても大事だなと感じました。
今度ことも様々なところとコラボレートして色んな人たちの想いを伝えていけたらなと思います。
それでは、また。
参考サイト
BIKAS COFFEE
(https://bikascoffee.stores.jp)
株式会社AN