【次世代の素材】本革に代わるエシカルな素材。ヴィーガンレザーとは
こんにちは。株式会社ANスタッフの小泉です。
6月に入り梅雨入りもしたことで雨が降る日が多くなってきましたね。
6月といえば、毎年6月19日は「父の日」です。
父の日は、お世話になっているお父さんに感謝をする日です。いつもお世話になっているお父さんに向けて、メッセージやプレゼントを贈る人もいることでしょう。
引用:
https://www.yamada-heiando.jp/media/fathersday-present/
私自身、感謝の気持ちを伝えることを大切にしており、こういった日にはささやかですがプレゼントを贈るようにしています。
今年も父の日のプレゼントとして何を贈ろうかなと考え、父が喜ぶ姿を想像しながら選ぼうと決めていました。おしゃれで父に合うものを探し、今回送ろうと思ったのが「小銭入れ」です。
購入して気づいたのですが、この小銭入れは「ヴィーガンレザー」でできたものでした。
今SDGsの達成に向け様々な業界がサスティナブルな取り組みを行っています。
そんな中で近年注目を集めているのがこの「ヴィーガンレザー」です。
そこで今回はこの「ヴィーガンレザー」についてご紹介していきます。
◆ヴィーガンレザーとは
ヴィーガンレザーとはよく聞く言葉に言い換えると「フェイクレザー」といいます。
これは動物の皮を使用せず、革の見た目や質感を再現したもので、主に基布に合成樹脂を塗り重ねることで作られる素材です。
このヴィーガンレザーの中でもいま注目を集めているのが環境に配慮した素材でできた植物由来のヴィーガンレザーです。
◆植物由来のヴィーガンレザー
従来の合成皮革・人工皮革には石油を原料とするポリウレタンや塩化ビニルが使用されています。
そこで地球環境に配慮し、限られた石油資源の消費を抑えるため、植物を主原料とした樹脂を使用した素材が開発されました。
原料をリサイクルする工程があるため合皮に比べればやや高価ですが、動物愛護、環境配慮の両方の観点から、よりサステナブル・エシカルにつながる素材として注目されています。
引用:https://stressfree-maigo.com/ethical-leather/
この植物由来のヴィーガンレザーはアパレル業界を中心として既存の生地からの切り替えが進んでおり、石油由来の合皮から植物由来のサスティナブルな素材のヴィーガンレザーに変えているブランドも多いそうです。
主に革製品でできている財布やリュックなどに多く使われています。
その中でも注目を集めている一風変わったヴィーガンレザーがあるのでいくつかご紹介していきます。
・リンゴのヴィーガンレザー
ジュースを作る工程の中で廃棄される皮や芯に着目し生まれた通称「アップルレザー」です。
このレザーの樹脂層にリンゴの粉末を混ぜる事で軽くて柔らかい生地に仕上がるのだとか。
あの高級車として有名なフォルクスワーゲン社がアップルレザーを座席シートの表面に採用したことでより注目を集めました。
・サボテンのヴィーガンレザー
サボテンは少ない水分量で栽培可能で、二酸化炭素も吸収できる環境に優しい植物で有名です。そのサボテンの葉を粉末状に加工することで生産されています。
この「サボテンレザー」は上質なヴィーガンレザーとして高級ブランドの使用に最も適するといわれるほど高い評価を受けています。
・キノコのヴィーガンレザー
個人的に一番驚いたのがこのキノコのヴィーガンレザーです。
エルメスやアディダスなどの世界的に有名なブランドが採用した製品を発表したことで話題となりました。キノコの菌糸体を培養し、絡み合うことで革のような繊維を作りあげます。
菌糸体は数週間で成長し、圧倒的に生産効率が良いのが特徴となります。
◆植物の可能性。次世代を担うヴィーガンレザー
現在、様々な植物性の素材を原料として、ヴィーガンレザーの研究や製品化が進められています。調べていく中で、フェイクレザーの存在は知っていたのですが植物由来のレザーがあることに驚きました。
しかしながら、まだまだ一般的にはまだ広く知られてはおらず今後の展開に期待できる製品とも言えます。
皆さんも、父の日に贈るプレゼントに植物由来のヴィーガンレザーでできた革製品を検討してみてはいかがでしょうか。
では。また次のブログで。