こんにちは。株式会社ANスタッフの小泉です。
突然ですが皆様は「カポック」をご存じでしょうか。
引用:https://eleminist.com/article/2475
写真をみてお気づきかもしれませんが、カポックとはワタの事です。
主に東南アジアにて栽培される木、およびその実からとれるワタを指し、
近年、地球に優しくエシカルな素材として注目を浴びています。
そこで今回はこの「カポック」について皆様にご紹介できればと思います。
◇「カポック」とは
先に述べたように、カポックとは東南アジアにて栽培される木、およびその実からとれるワタの事です。
カポックの木は通常10~30m、最大で70mにまで成長し、実ができるまでの生育期間はおよそ4~5年と言われています。
1本の木に約400個ほどの果実がなるカポックは、農薬や化学肥料を使わずに成長する事や、樹木を切り倒す必要のないことから地球に優しいエシカルな素材として注目を集めています。
高機能かつ優秀な性質を持っている「カポック」ですが、軽すぎて加工が難しいそうです。
これまでの利用方法として、クッションに入れる詰め物や、救命胴衣として利用されるなど、無加工で使われることがほとんどでした。
しかし、研究開発の末「カポック」の繊維加工に成功し衣料品に使用されるなど活躍の場が増えてきました。
では「カポック」はそういった機能面が優れているのでしょうか。
◇環境と人に優れた素材「カポック」
では具体的に「カポック」の特徴についてご紹介します。
①吸湿発熱性に優れている
寒いときは湿気を吸い発熱、暑いときは湿気を放出し涼しさを保ちます。
②超軽量性
なんと綿の1/8の軽さとなっており、より高密度な中綿として利用可能。
③疎水性と速乾性
水をはじきやすく、かつ水溶性の汚れに強いため濡れていても乾きやすい。
④弾力性と風合い
ベビースキンのように滑らかかつふんわりとした肌触り。
1つの素材に対してこれだけの機能性があるのは驚きですね。
◇「カポック」のサスティナビリティ
「カポック」は農薬・化学肥料を使わずに成長するだけでなく、他にもサスティナビリティな面がある素材です。
例えば、植物由来の素材のため、従来のダウン素材(羽毛など)を使わずにアニマルフリーなダウンを生産できます。
また、ポリエステルでできた中綿などの化学燃料由来の素材を用いていないため、環境に優しいなど多くの点で貢献しております。
◇身近にある「カボック」でできたアイテム
「感じの良い暮らしと社会」の実現に向け、生活用品などの雑貨を多く展開している無印良品より、カボックを使用したアイテムを今年より展開しているとの事です。
衣料品のアイテムを多く取り扱っている無印良品は創業当初から「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」を守り続けております。
その考えのもと、環境負荷の少ないかつ機能面でも優秀な「カボック」に注目しそれを使用したアイテムの展開を決めました。
引用:https://eleminist.com/article/2475
シンプルかつ季節に合ったベーシックなデザインでとても魅力的ですね。
◇まとめ
これまで素材としての利用方法がほとんどだった「カボック」
しかし、技術の進歩による恩恵でより使いやすい形に加工する事ができるようになったことで様々な用途に利用することが可能となりました。
これまで使用してきた従来の素材を置き換えるだけで環境に配慮することができる。
今後も「カボック」を使用したエシカルな商品が皆様の周りに増えていくと思います。
その際は、一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
では、次のブログで。
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