こんにちは。株式会社ANスタッフの小泉です。
12月も中旬に差し掛かり、忘年会など飲み会の場に参加される方も多いかと思います。
ついつい気が緩みがちな時期ですが、万全の状態で年を越したいものですね。
私は先日、仲の良い友人とお酒を飲みながらお互いの近況話に花を咲かせていました。
友人はお酒好きで、様々な種類のお酒を嗜むのが趣味です。
そんな友人と趣味の話になった際、面白いお酒を見つけたと話しており写真を見せてもらいました。
引用:https://shop.ethicalspirits.jp/
このお酒、日本酒を製造する際に出てくる酒粕を蒸留してできたエシカルなクラフトジンなのだとか。
とても興味をもった私は詳しく調べてみたので、今回はこのクラフトジンについてご紹介します。
〇循環社会を意識した新たなお酒を世の中に
このクラフトジンを販売しているのは、「循環社会を実現するプラットフォーム」をモットーに掲げるエシカル・スピリッツ株式会社です。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000054781.html
エシカル・スピリッツは、主に廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留酒を運営するベンチャー企業です。
創業から2年、これまで様々な素材を使用したユニークなクラフトジンを開発・販売しています。
創業者の一人である山本拓也氏は、「MIRAI SAKE COMPANY株式会社」の代表も務められており、お酒のセレクトショップを営む一方で、取引先である多くの酒蔵が酒粕の活用に悩んでいる事に気が付きました。
これまでの酒粕の利用法としては、酒蔵の近隣の方などに無料配布したり、畜産農家に飼料として提供する事がほとんどだったそうです。
そのため一部は活用できているのですが、出てくる酒粕の全体量から見ると有効的に活用できていないのが現状でした。
そこで山本氏は、この酒粕を何か有効活用できないかと考え、酒粕を原料としたクラフトジンを開発しました。
ジンなどの蒸留酒は原料を発酵させた液体を蒸留してできます。
※蒸留とは
アルコールの沸点が水より低い事を利用し、一度気化させたアルコールの蒸気を冷やすことで再び液体に戻すこと
このクラフトジンに目を付けた理由として、
・ジンの製造に関する参入障壁が低いため短期間での製造販売が可能なため
・世界的に見てジンの需給が大きく成長しているため
と山本氏は話しております。
では具体的にどのようなジンを販売しているのか?ご紹介していきます。
◇様々な物からできる蒸留酒「ジン」
エシカルスピリッツの中で人気の高い「LAST」シリーズについて
日本の酒業界が抱える課題意識と、ジンの市場性への期待から生まれたこのシリーズ。
最後に残った酒粕を次の命へと続いていくという意味を込めて、「最後の」という意味と「続く」の意味を持った「LAST」と命名したそうです。
ジンは精製させる工程で原料本来の風味は失われ、蒸留後にできるものはベーススピリッツと呼ばれるアルコール度数の高いものとなります。
これにいくつかの香辛料による風味づけを行い、再蒸留することで一般的なジンが生まれます。
しかし、酒粕で作るジンは本来のジンと違い、酒粕そのものが持っている香りからフレーバーが決まるそうです。
そのため元となる日本酒によってかおりが全く変わり、
これが酒粕で作るジンの魅力なんだとか。
この魅力は世界に発信され、ウイスキー業界で最も権威のある品評会WWAのジン部門である「World Gin Awards 2021」で最高金賞を受賞したそうです。
さらに、世界での上位9つの作品に日本勢として唯一選ばれるなど高い評価獲得しています。
◇「エシカル」と「おいしい」の両立で世界へ
酒粕のほかに、カカオの川や果物の皮、コーヒーの出がらしなどの廃棄するものを素材とし、新たなクラフトジンを製造しているエシカルスピリッツ。
本来廃棄される予定のものに着目し、新たな価値を創造する姿勢にとても共感しました。
今、エシカルスピリッツが目指す先はジン市場の中で最大規模のマーケットであるイギリスを中心としたヨーロッパへの進出です。
「エシカル」と「おいしさ」を両立しつつ挑戦し続けるエシカルスピリッツの今後に期待ですね。
ではまた次のブログで。
参照サイト:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000054781.html