こんにちは、株式会社ANスタッフの西野です。
9月後半になり、肌寒い日が続いていますね。
そろそろ衣替えの時期であるため、先日新しい服を買いました。
衣替えの度に服を買う人も多いのではないでしょうか?
私は、着なくなった服を捨てるか古着として売って処分することが多いです。
私のように定期的に服を処分している人も多いと思いますが、年間で服はどのくらい捨てられてしまうかご存じですか?
◆年間約100万トン廃棄されている
現在、日本における衣類廃棄量は年間約100万トンと言われています。枚数に換算すると33億着。服の半分は焼却処分されています。
その理由とは、
・低価格の衣料品を短いサイクルで大量生産・販売する業態の流行していること
・衣類の種類自体が増えていること
・試着の際に使われた商品などが売れ残ること
などが原因だと言われています。
確かに近年安い服のブランドが多いですし、種類自体が増えていき売れ残った商品が廃棄されているのも頷けます。
そのような古着を捨てず新たな服へ生まれ変わらせる新しいブランド「ROLE YOURS」が始動しました。
◆古着に抗菌・防臭等の新たな“機能”を付加
新しいブランド「ROLE YOURS」は、回収した古着に抗菌・防臭等を付加。さらに古着の表裏をひっくり返し、縫い目を外側にしています。
赤ちゃんの服の構造から着想を得ており、なんと肌あたりが滑らかになるのだそうです。
『臭いがつかない』機能と『肌あたりをよくする』デザインになっています。
古着への二次的な後付け加工は前例がない新しい取り組みなのだそうです。
つまり、回収した古着そのものに加工を施すため、新たに布などの原材料を追加しなくていいということなんですね!
余分な資源を“足さず”、新しい商品を“作る”過程は斬新で画期的です。
◆使い手を中心に考えるブランド
新しいものを出しているようで足していないこのブランド「ROLE YOURS」の服は、消費者の生活に寄り添う機能的な服作りを行っています。
『使い手のために』作ってきたモノづくりを『使い手側にも、役割を考えてもらいたい』という想いを込め「ROLE YOURS」と名付けられました。
本プロジェクトで掲げている『足さないを、つくる』を“+0”という記号。
展覧会DMや会場でのキャプションに使用する紙にも配慮をされており、テスト印刷用として廃棄を前提に刷られる大量の『ヤレ紙』を工場で回収し、上書き印刷しています。
キャプションの紙までも「+0」を意識した作りになっているんですね。
この「+0」のロゴデザインは、加工後の服にワッペンとして貼り付けられています。
◆さいごに
今回、新しいブランド「ROLE YOURS」を紹介しました。現在、年間約100万トンと捨てられている服をもう一度使用していくには必要なブランドだと思います。
私たちにできることは、服選びだと思います。できるだけ長く使える服であったり、焼却された時に環境に良いようなサスティナブルな服を選ぶこと。私自身もサスティナブルな服を使用していきます。
それでは、また。
参考サイト
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000046661.html
株式会社AN