【SDGs】新たな経済の形「サーキュラーエコノミー」とは

世界が取り組むべきSDGsがスタートし、残された期間はあと8年となりました。

SDGsを達成するための取り組みで最近注目を集めている一つに「サーキュラーエコノミー」が挙げられます。
これはヨーロッパを中心に世界中で注目されているビジネスモデルのひとつです。
今回はこの「サーキュラーエコノミー」について日本でも行われている取り組みも交えつつ、ご紹介していきます。

◇サーキュラーエコノミーとは
「サーキュラーエコノミー」とは、日本語で「循環型経済」を意味します。
これまでの大量消費・大量生産を行う経済は、「リニアエコノミー」と呼ばれていました。これは「生産して、売って、使って、捨てる」という直線を引くような流れで進む経済の事を指します。

一方「サーキュラーエコノミー」では、「生産して、売って、使って、捨てずに資源として利用する」というプロセスが基本です。
円を描くように資源が循環する経済システムで、廃棄物がほぼ出ないのが特徴といえます。

引用:https://www.bridge-salon.jp/toushi/circular-economy/
日本での認知度はまだ低いですが、環境省経済産業省は、この「サーキュラーエコノミー」がこれからの経済発展の鍵になると期待しています。

◇「サーキュラーエコノミー」の必要性とは
SDGsを達成するべく、持続可能な社会の実現に欠かせない「サーキュラーエコノミー」ではなぜこの考え方が今注目を浴びているのでしょうか。
理由は二つあります。

1つ目は、気象問題の解決に繋がるためです。
「サーキュラーエコノミー」の推進を2倍拡大することで、2032年までに、2019年の温室効果ガス排出量591億トンのうち、「39%」を削減できると言われています。

2つ目は、市場規模が大きいためです。
現在、限りある資源などを効率的に利用すれば、世界で「約500兆円」の経済効果があると言われています。今まで捨てられてきたものが、自然や経済を豊かにするものに生まれ変わるというシステムは、とても価値があると言え、今後の世界に必要となってきます。

◇日本企業による「サーキュラーエコノミー」の取り組み
実際に日本の中でこの考え方を取り入れ、ビジネスモデルとして展開している企業があります。それは化粧品メーカー最大手の「資生堂」です。
資生堂」は、2025年までに自社で取り扱っている化粧品容器を、リユース・リサイクル・生分解可能のいずれかで、100%循環する容器包装を実現するという目標を発表しました。

2020年には銀座にある店舗限定で、空になった美容液ボトルを洗浄して詰め替えるサービスを開始したり、自然の力で分解される「SHISEIDO アクアジェルリップパレット」を発売開始したりするなど積極的な「サーキュラーエコノミー」への取り組みをみせています。

引用:https://brand.shiseido.co.jp/shiseido-aquagel-lip-palette-F22401.html

◇循環型経済の実現のために
「サーキュラーエコノミー」の考え方は、日本ではあまり知られていませんが、世界のビジネス業界では注目されている経済システムです。
個人的にも循環型経済が実現できるように、環境にやさしい商品選びや、リサイクルへの協力など、身の回りの行動から近づけていこうと思います。

では、また次のブログで。

参考URL:https://www.kokuyo-furniture.co.jp/solution/mana-biz/2021/12/post-625.phpindex.html
https://www.bridge-salon.jp/toushi/circular-economy/

https://brand.shiseido.co.jp/shiseido-aquagel-lip-palette-F22401.html